BODYMAKER×アスリート(8)岩﨑勇次選手
錬心舘(れんしんかん)の試合では防具着用は必須の、顔面の突きも行う激しい空手。そんな激しい競技とは裏腹に、岩﨑勇次選手は穏やかそのもの。終始笑顔でインタビューに答えてくれました。

 BODYMAKER×アスリート(8)岩﨑勇次選手

BODYMAKER×アスリート(8)岩﨑勇次選手

岩﨑 勇次 (いわさき ゆうじ)

少林寺流空手道 錬心舘(れんしんかん)河内地区本部・枚方支部所属。
2014年6月現在、全国空手道選手権大会で2連覇中。
錬心舘公式サイト(外部サイトにリンクします)


 自分が唯一、本気になれるのが空手


―BODYMAKERをご存知ですか?
知っています!練習時にレッグサポーターレギュラーや、肘のサポーターを使用してます。特に肘サポーターは当たっても痛くない。使い勝手が良いですね。

―習い事としてたくさん選択肢がありますが、空手を選んだきっかけは?
小学校1年生のとき、仲のよい子が空手を習っていたんです。見学に行って憧れたのがきっかけです。「習いたい」と両親にお願いしたところ、二つ返事でOKをもらいました。礼儀作法が身につけてくれればと思い賛成してくれたそうです。空手一家ではありませんが、兄弟みんなで錬心舘に通うことになりました。弟は今でも現役です。
両親は、はじめの頃は「いってらっしゃい!」と玄関から送り出してくれるものの、試合を見に来ませんでした。高校生のとき、宮崎県で全国大会があって準優勝しました。トロフィーを持ち帰ったら「そんなに強かったの?」と驚かれ、翌年からは応援に来てくれるようになりました(笑)。

―どんな子供だったんですか?
ひと言でいうと、ずっと動いていました(笑)。自転車に乗り、走りまわり、毎日元気よく遊ぶ活発な少年でした。
毎日空手の稽古を続けたかったので、中学では少しでも時間を作りやすい卓球部に入部しました。空手では動体視力がとても大事なので、卓球のおかげで速さを見る力が付いたのではないかとは思ってます。 

BODYMAKER×アスリート(8)岩﨑勇次選手
―今、お仕事と空手を両立しておられます。どのような生活リズムですか? 
正直厳しいです。仕事が忙しいと練習できず、試合の日が近づいたら焦りが生まれます。今は1週間に1回練習に来られたらいい方です。本当は突きや蹴りの練習をしたいのですが、仕事が終わってから夜にやると周囲に怪しまれるので、それはできません(笑)。そのかわり、走りこみ等の練習をしています。社会人になってからは1回1回の練習を貴重に感じ、真面目に集中して挑んでいます。あとは太りやすい体質なので体重の維持管理に気をつけています。家族に支えられている分、お返しで休日はお買い物に一緒に行きますね。家族サービスをするように心がけています。 

―20年間の空手人生の中で、辞めたいと思った事は? 
辞めたいと思った事はいっぱいありますよ(笑)。その中で一番強く思ったのが18歳の頃。仕事を始めてから3~4カ月一度も練習に行けなかった時期です。「自分の中から空手が無くなってゆく。終わったな」と寂しく感じていましたが、ある日、仕事が落ち着いて練習に行った時に「やっぱり自分の居場所はここだ!」と。それと同時に、昔からの夢"全国制覇"を果たしていないことを思い出したんです。強い気持ちを持ち続けてはいましたが、仕事の都合で全国大会の試合には参戦できない日々が続きました。そしてやっと大会に参加できたのが24歳のときです。夢がかない、優勝しました!

BODYMAKER×アスリート(8)岩﨑勇次選手
―岩﨑選手は今、全国空手道選手権大会で2連覇中です。強さの秘訣を教えて下さい。
原田師範はじめ、道場の雰囲気がとても良いことが影響しています。全国大会に出場している現役選手の中で、僕はこの道場で最年長。下からどんどん追いかけられている。自分のモチベーションがとても上がります。ライバルがすぐ横にいるのは良い環境ですね。
戦い方や組手スタイルは違いますが、後輩の原田大夢選手と原田夏綺選手を目標としています。もちろん負けたくないという気持ちもありますよ。 全国大会では階級が分かれていますが、関西では一般の部で階級が無くなり、そこで原田大夢選手と戦う事になります。同じ道場同士の仲間が戦うことになるので、周囲はどちらを応援して良いか分からない空気になりましたね。現在は一勝一敗の引き分けです。

BODYMAKER×アスリート(8)岩﨑勇次選手
―大会での様子をお聞かせください。
大会では毎回緊張します。朝はいつもお腹が痛くなりますが、朝食はしっかり食べます(笑)。特にこれといってメンタル面を鍛えてはいないんですが、なぜか試合が始まると緊張が解けます。「道場の仲間と一緒に戦っている」という安心感があるからですかね。空手はあくまで個人競技ですが、一緒に戦ってる連帯感が不思議と生まれます。家族みたいな関係だからでしょうか。
あと、相手選手の前回の戦い方を事前に調べて、試合では「この技を出そう」など考えています。ですが実際試合が始まるとそんな余裕は無くなり、思ってるようにできることも、できないこともあります。

―型と組手がある中で、組手に力を入れてる理由はありますか? 
組手が面白かったのと、勝負ごとが好きだったからです。 得意技は飛び後ろ廻し蹴りです。1番印象に残っているのは初めて優勝した全国大会ですね。飛び込み飛び後ろ廻し蹴りがきっかっけで、試合の流れが一気に自分に向いたのが分かりました。そこから自分のリズムで試合をする事ができたのを覚えています。 

BODYMAKER×アスリート(8)岩﨑勇次選手
―岩﨑選手にとって空手とはどんな存在でしょう。
ストイックに追い込み、本気になれるのが空手です。自分が本気でいないとライバルに勝てません。この、"本気で取り組む精神"は仕事にも影響しています。小学校1年生の頃からの付き合い、自分の基盤は空手なんです。 

―今の目標は? 
2014年8月に行われる全国大会に出る予定です。全国大会3連覇を目指し、本気で臨んでいきます!(錬心舘の全国大会出場選手は1年間の試合総評価で決まります。)

―大人になってからも空手って始められると思いますか? 
何歳からでも始められますよ!この道場でも、40歳から始めた方や親子で始められるもいらしゃいます。空手は年齢関係なく楽しめます。 

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