「フルコンタクト空手」をオリンピック正式種目へ向けて
「フルコンタクト空手」をオリンピック正式種目へ向けて
―JFKOの掲げる「フルコンタクト空手のオリンピック種目化」に関してお話をお聞かせください。
1つのルールでという発表があったので、アポイントを取ってモスクワのホワイトハウスでロシアのユーリ・トルトネフ副首相と会談してきました。空手には競技が「ライトコンタクト」と「フルコンタクト」の2種類があります。レスリングには「グレコローマン」と「フリースタイル」があるように、1つのルールに統一するのはなかなか難しいという見解になります。1つのルールだけがもしオリンピックに入った場合どうするか―「フルコンタクト空手としても参加しない」、それだけプライドを持っています。2つのルールとしてこれからもKWU(極真世界連合)という80カ国の組織と、WKO、私たちの世界組織で協力しあって「2つのルールでオリンピック種目化として頑張っていきましょう」とお話しました。

WKOは2015年6月には加盟国が90カ国に達する予定です。KWUは80カ国あります。KWUに無い国を合わせると確実に100カ国になります。それだけの加盟国を有するのが、フルコンタクト空手なんですね。今後ともお互いを尊敬しあって、協調しあっていきたいと思います。今後どういう交流をしていくのかはお互い話し合っていくのですけれど、フルコンタクト空手としてオリンピック種目化に向けて、新たな力にはなったと思います。共同議長のトルトネフさんも極真空手を学んでおられて、フルコンタクト空手を愛する気持ちというのは、お互いに一緒なんですよね。また、中谷防衛大臣が「2つのルールで」ということを記者会見で明言してくれたことも、非常にインパクトがありました。

「フルコンタクト空手」をオリンピック正式種目へ向けて
─「100万人の空手、100万人の署名」のもと、オリンピック種目化にむけての署名活動の反響はいかがでしょうか?
100万人の目標を掲げましたが、どれだけ集まるか、私たちにも未知数でした。1ヶ月と少しで103万3095名の署名が集まったというのは、これだけフルコンタクト空手の潜在愛好者、フルコンタクト空手をやっている老若男女、フルコンタクト空手を愛する皆さんのパワーがあってこそだと感じました。そのぐらいフルコンタクト空手、「2つのルール」としてやっていくという民意の表れだと思います。103万3095名の署名が集まるというのは、それだけ「1つのルール」より「2つのルール」ということを、皆さんが評価してくれているんだと再確認できました。私たちは、このフルコンタクト空手をメジャーにしていかなければならないと思いました。

─今後の目標を教えて下さい。
JFKOは現在、全体の7割にあたる267流派が集まっています。これを8割、9割、10割に増やしていきたい。伝統派に「全空連」というのがあるように、私たちも「全日本フルコンタクト連盟」がようやくできました。2015年5月に「第2回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」を開催しました。こうした大会の開催が、全空連にも負けない、フルコンタクト空手の連盟をしっかりと作っていく礎になると思います。やることはいくらでもありますね。

フルコンタクト空手をやったら「本当に強くて優しくて、思いやりがあってリーダーシップが取れる、勉強も一生懸命やるようになった」という、青少年育成の部分に力を入れていきます。まだまだいじめがある世の中ですけれど、空手をやっている子達が、いじめられている子を守ってあげる。そういったことを出来る、勇気と正義感を持った人間になるように育成していきたいですね。

「フルコンタクト空手」をオリンピック正式種目へ向けて
─緑理事長が代表を務める「新極真会」に関して教えて下さい。
新極真会は加盟国が90カ国になるので、100カ国というのを目標に掲げて頑張ります。

2015年10月31日・11月1日に、4年に一度の最強最大の空手オリンピックという、大山総裁時代から言われている世界大会「全世界空手道選手権大会」を東京体育館で開催します。極真空手の発祥は日本なので、日本人が頑張って男女共に優勝という使命を掲げ、超満員の中で選手を戦わしたい。一発蹴りが出ただけで、「ウォー」という歓声を聞きながら戦う、応援を背に受けて戦える、そういう大会にしていくのが私たち裏方の実行委員の努めになります。選手が一生懸命頑張っている姿に負けないように、全力を尽くし、この大会の成功に向けて頑張っていきたいと思います。

大会が終わったあとは、ノーサイドでみんな友達になる。その後に国際セミナーといって、空手で共に汗を流して稽古をしたり、一緒に練習して寝食を共にするという素晴らしい時間があります。非常に楽しみな大きなイベントですよね。世界の支部長らと、絆が深まります。空手をやっていなければ、これだけ世界の人たちと出会えなかったですし友達になれなかったと思います。本当に武道って素晴らしいなって思いますね。この日本から、空手が日本の発祥というのを、日本がイニシアチブを取り、世界のリーダー的存在になるといいと思います。






緑健児理事長 略歴

1962 年4 月18 日生まれ。鹿児島県奄美大島出身。
1978年に上京し、国際空手道連盟極真会館に入門。
軽量級選手として活躍し、第2、4、7回ウエイト制大会軽量級を制す。
1991年には日本代表選手として第5 回世界大会に出場。
165cm、70kg の体格ながら巨漢海外勢が多数エントリーする中、過酷な闘いを制し、軽量級選手として史上初の無差別級王者となった。
現役を引退後は、故郷奄美と福岡県で後進の指導に当たる。
また組織活動にも精力的に努め、
2000年、NPO法人極真会館の代表理事に就任。
2001年、IKO(全世界)の会長に就任。
2003年に組織名称をNPO法人全世界空手道連盟新極真会に刷新。
現在新極真会を統括し、骨髄バンクチャリティーや献血など、社会貢献にも力を注ぐ。
全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)公式サイト(外部サイトにリンクします)



このエントリーをはてなブックマークに追加