BODYMAKER×アスリート(29)山田壮太郎

BODYMAKERサポートアスリートの、男子砲丸投前日本記録保持者・山田壮太郎選手にお話を伺いました。


山田 壮太郎(やまだ そうたろう)

1985年8月7日生まれ。兵庫県出身。
中学から陸上競技を始め、砲丸投選手として数々の大会に出場。
男子砲丸投前日本記録保持者。
身長179cm、体重113kg。
BODYMAKERサポートアスリート 山田壮太郎
職業砲丸投 山田壮太郎のブログ(外部サイトにリンクします)





 世界を目指して自ら信じるトレーニングに邁進する
―観覧車が苦手だとか。
高いところが苦手です。観覧車もジェットコースターも高いですね、決して行かないです(笑)。東京タワーも行ったことないです。飛行機も苦手ですね・・・ただ、試合のためには頑張って乗ります。「下に雲があるので揺れます」というアナウンスが嫌いで、真顔で汗かいています(笑)

―飛行機ではビジネスクラスでも小さく感じてしまいそうな体格ですよね。
飛行機では必ず通路側に座ります。新幹線でもC席(3列シートの通路側)専門です。B席に座っている人が少ないし、身体が大きいので、狭くならないように心掛けています。

BODYMAKER×アスリート(29)山田壮太郎
―なるほど。昔から体格は大きかったんですか?
小学校で野球をやっていて、体格はひょろひょろでした。中学時代から砲丸投をやっていますが、「なんであんなに細い子が投げられるの?」という感じに見られていたと思います。大学時代も細かったです。ひょろひょろで金髪に染めていましたね。入学当時は85kgで、大学6年間で30kg増やしました。「昔、こんなんじゃなかったな」って周りから言われるくらい別人になりました。

―砲丸投を始めたのは中学の担任の先生が陸上部だったのがきっかけだそうですね。
足が速かったんです。ところが、ひざが痛かったんで先生には「投げとけ」と言われ、走るのではなく砲丸投になりました。

─高校3年でインターハイに初めて行っていますね。今年はインターハイを見る側として、和歌山市紀三井寺公園陸上競技場に行かれます。
恩師がいま教えている高校を見てきます。BODYMAKERブースにも行きます。あとは自分の種目を見ますね。今年は高校記録が破られるだろうと予感しています。砲丸の重さが変わったんですよ、僕たちが高校時代の砲丸は5.4kgでしたが、いまは6.0kgになったんです。5.4kgならある程度細い体でも投げられるんですが、力で投げてしまう選手ばかりになってしまうことを懸念しています。

BODYMAKER×アスリート(29)山田壮太郎
―山田壮太郎選手の持ち味はスピードですよね。
はい、自分がもっているのはスピードであって、力では他の人に負けますね。ウエイトは僕は全体的に弱いですね。ベンチプレスは最高180kgでしたが、他の選手は200kgを余裕で上げられますからね。でもいいんです、砲丸投自体は寝転んでやらないから、ウエイトをそこまで上げられないことは気にしていません。全体的に体力が上がったのが砲丸投が強くなった理由のひとつだと思います。足が速くなったり、ジャンプ力があがったり。クリーンやスクワットを、ウエイトであげるんではなく瞬発力であげるんです。

─学生時代は様々なライバルがいたとか。
学生時代は同級生が一番刺激になりましたね。高校記録を持っている同級生とか、その時その時にちょうどいい目標がありました。その人を目標にして、そういう選手に追いつこうとしていました。

─社会人になってからは他の選手と練習をともにせず、一人で打ち込むスタイルだそうですね。
他の選手は大会では敵になりますから。勝負ですからね、一緒に練習したくないんです。普通に練習しても勝てないし、勝てる方法を自分とコーチで考えています。「無駄なことをしたくなくて、最短距離で最高に投げたい」と、コーチに言っています。砲丸投に合った練習をできるように、コーチに技術を見て貰っています。法政大学時代に出会ったコーチに今も見て貰っていて、12年目です。方向性や求めていることが相談できています。

─去年はアキレス腱断裂し、いつもとは違った一年でしたか?
砲丸がもっと遠くに飛ぶために、思い切って方法を変える年だったんです。日本選手権まではこれまで通りの投げ方をする、ただしその時まで。以前右足を手術したとき、「世界の大会に行くためには変わることが必要だな」って思っていたんです。2013年あたりから体重を少しずつ増やして2016年あたりで125kgになることを目指していたんですが、2014年に一気に125kgまで上がって、足への負荷は相当高かったと思います。日本選手権では相当不安でしたが、何とかなるだろうと思っていたら何とか2番手になって。2014年6月の最後の試合以降、違った投げ方をやるはずでしたが、アキレス腱が切れたんです。体重が増えてたし、なるべくしてなった感じですね。

─それから手術・リハビリですね。
体重は増やさなきゃ負荷を高められないんでしょうがないです。病院の先生に「アキレス腱が切れたんなら、すぐつなげりゃいいんだよ」と言われて、「ああ、それもそうだな」と思って。手術もリハビリ施設も、先生がバーッと用意してくれました。手術は1週間後のはずが、3日後になりました。先生から電話がかかってきて、「今から入院できる?」って(笑)。次の日の昼に病院いって、晩御飯食べて、断食して、翌朝手術。3日後退院という、スピード手術でした。先生は「退院当日からリハビリしていいよ」って言ってくださったんですが、「ちょっと休みたい」って俺が言いました(笑)。

─ケガをきっかけに、入院中、これまで増やした体重が落ちていきましたね。
片足に負担がかかるから、体重を落とさないとまずいなと思っていました。でも病院食だし、体重は増えないどころか急に落ちていきました。病院では朝飯がお粥かパンしかなくて、「白飯が食べたい!!冷や飯でいいから!!」って嘆願しました(笑)。結局、お粥山盛りにかつお節、パン2枚の朝食になりました。が、量じゃないんですよ、白米が食べたかった(笑)。昼と夜はちゃんとした食事だったんですが、2か月入院して、相当体重が落ちました。基本どの入院患者も一緒のメニューですが、俺にはカロリーが足りなかった。(笑)

BODYMAKER×アスリート(29)山田壮太郎
─今では600gのお肉を食べられて至福の時ですね(笑)。
あれはペロリですよ。レンガくらいの大きさの肉。5分もかからないくらいで食べます。猫舌ですけど、ソース掛ける間にバーッと食べる(笑)。レア派なんで「血になるな~」と思いながら食べています。血は大事です(笑)。

─もうすぐお誕生日ですが、もらって嬉しいプレゼントは肉ですね。
お肉は別にプレゼントとして欲しいわけじゃないな・・・(笑)。今もらって嬉しいのはスーツか、僕が乗ってもつぶれない自転車です。空気が抜けていくから何でかなと思っていたら、車輪の中心が歪んでいる。体重のせいですね。なりたくてデカいわけじゃないんですよね(笑)。

─日本で練習を続けていく予定ですか?
今は日本ですが、いつかチャンスがあればアメリカに行きたいですね。砲丸投が強い国なんで、考え方がずば抜けています。アメリカには丈夫な自転車がありそう・・・でも、そもそも車じゃないのかな?(笑)

─山田選手が6年間維持していた日本記録18.64mが、今年6月に畑瀬聡選手によって18.78mに塗り替えられました。
俺は出場していなくて、現地ではなくインターネットで見ていました。1cmの勝負をしないといけないところが、一投目に1m差をつけて投げたので、他の選手は追いつきに行かなきゃいけない展開でした。競った展開の方が力んでしまう選手が多く、心理戦は大切なんです。若手もあまり投げられなかった様子でした。2本目で優勝が決まったような雰囲気で、5本目で日本記録越えが来ましたね。僕のスマホにはいろんな人から「日本記録超えた」ってメッセージが来ました(笑)。2006年まで日本記録は畑瀬選手が持っていて、9年間ベストが出てなかったんです。その3年後、2009年に僕が日本記録を出して6年間維持していましたが、今年また畑瀬選手が記録を変えました。

BODYMAKER×アスリート(29)山田壮太郎
─山田選手が2009年に日本記録を出したときはどんな様子だったんですか?
イケイケだったんで「記録は出る」と思っていました。いざ記録が出ると感動するかな、と思ったけどそうでもなかった。嬉しかったけれど、涙は出ませんでしたね。「世界に行けるわ」と思えました。感覚でいうと"ハマる"感じです。助走しない投げでも勝てると思うくらい、自分が強いと思っていたんですが、日本記録を出した後が調子が悪かったです。感覚がずれてから調子を取り戻すまでに2年かかりましたからね。

─今後についてお聞かせください。
日本記録保持者だと会場でアナウンスされるから嫌だったんですが、注目されない今は気楽です。「また倒してやるぜ!」という気合いがみなぎりますね。今秋10月に試合でて、日本標準記録を切っておきます。来年は日本選手権が100回記念大会だから、いい機会です。まずは来年、7年ぶりのベストを取り返します。気持ちはメラメラと燃えていますからね。ただ、メラメラしているだけでは力んでしまって本調子にならないから、冷静にもなります。わくわく、メラメラ、冷静に。それが一番大事です。

調子がいいときは夢にも見ます。日本選手権で日本記録を出す前に見た夢が、「ああデジャブってこれか」と。最近はあんまりいい夢みないなあ、俺(笑)。来年はリオデジャネイロオリンピックもあるし、何かチャンスは出てくるだろう。それくらい思っておかないとできないです。いいこと言ってるな、俺(笑)。



 インターハイに山田壮太郎選手が来場します



BODYMKAERサポートアスリート・山田壮太郎選手が、和歌山市紀三井寺公園陸上競技場のBODYMKAERブースに来ます!男子砲丸投前日本記録保持者の山田選手、陸上競技者として第一線で活躍中。憧れのアスリートに間近に会えるこの機会、ぜひお話してみてください。ぜひこまめにBODYMAKERブースをチェックしてくださいね☆
インターハイ情報はこちら


■会場:紀三井寺公園陸上競技場
■住所:〒641-0014 和歌山県和歌山市毛見200番地
■山田壮太郎選手来場予定日:2015年7月29(水)・30(木)・31(金)
■BODYMAKER出展期間:2015年7月29日(水)~8月2日(日)